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私の留学レポート:タイ?タマサート大学~松藤彩乃さん(3)~

国际教养大学では1年间の留学が必须となっています。语学留学ではありません。専门科目を现地の学生とともに履修し、本学での卒业単位の一部として认められる必要がある、「本気」の留学。学生が、それぞれ深めたい学问分野に応じて200以上ある海外提携大学の中から选択します。良いことばかりじゃない、ときには苦しいことや辛いこともあるのが础滨鲍の「本気」の留学です。ここでは、そんな学生一人ひとりのストーリーを自身の言叶でレポートしてもらいます。

今回は、タイに留学中の松藤彩乃さんのレポート最终回をご绍介します。

印象的なタイの「水掛け祭り」

タイ留学で特に印象に残っているのは、ソンクラーン祭りという行事です。このお祭りはタイの伝统的な新年の行事で、今年は4月13日から15日にかけて行われました。世界的には「水掛け祭り」として知られています。日本のお正月のように、本来は家族が集まり、お寺を参拝したり、年长者に敬意を示したりする宗教的?文化的な意味を持っています。もともとは新年の幸运を愿う仪式でしたが、现在では人々が水を掛け合って楽しむイベントとしても広く亲しまれています。

私は今回、儀式とイベントの両方を体験することができました。タイの高齢者施設を訪問した際には、タイの伝統的な儀式である「??????????(Rod Nam Dam Hua)」を行いました。これは、目上の方や尊敬する方の手に香りのついた水をそっと注ぎ、日頃の感謝と敬意を表すとともに、健康と幸福を祈る大切な風習です。また、バンコクのシーロム(Silom)というビジネス街かつ繁華街周辺で開催された大規模なソンクラーン祭りにも参加しました。国籍や年齢を問わず、多くの人々が笑顔で水を掛け合う光景はとても印象的で、不思議な一体感を感じました。さらに、警察官までもが水鉄砲を持って祭りに参加している姿を見て、日本との文化の違いを実感するとともに、タイ社会の親しみやすさを感じました。

タイの高齢者施设でソンクラーン伝统行事 ロードナムダムフア

现地で暮らす人々に寄り添って考えることの重要性

留学を通して最も成长したと感じるのは、不确実な状况でも行动できる力が身についたことです。日本のように物事が予定通りに进まないことも多く、留学当初は分からないことに対して不安を感じる场面が少なくありませんでした。特に地方へ旅行する际には、インターネット上に十分な情报がなく、「分からないからやめておこう」と考えることもありました。しかし、留学生活を重ねる中で、「まずは行ってみよう」「困ったら现地の人に闻いてみよう」と考えられるようになりました。実际に行动してみると、多くの人が亲切に助けてくれ、自分の想像以上になんとかなることを経験しました。この経験を通して、未知の环境に対して过度に不安を抱くのではなく、自ら行动しながら解决策を见つける力を身につけることができました。

また、现地で生活したことで、物事を现地の人々の视点から考えようとする力がさらに身につきました。私は留学前から、社会问题を外部から分析するだけでなく、実际にその社会で暮らす人々の视点から理解したいと考えていましたため、移民労働者や社会问题にも関心を持ち、授业や文献を通して学んできました。しかし実际にタイで生活し、人々の暮らしや価値観に触れる中で、同じ社会现象であっても当事者と外部者では见え方が大きく异なることを実感しました。特に、移民労働者が多く暮らす地域を访れたり、社会问题に関する报告会に参加したりする中で、「支援とは谁のためにあるのか」「幸せとは何か」といった问いについて考えるようになりました。社会问题を単纯に「解决すべき课题」として捉えるのではなく、そこに暮らす人々の価値観や选択を理解しようとする姿势の重要性を、実体験を通してより深く认识できたことは、留学を通して得た大きな学びだと感じています。

さらに、バンコクという大都市で生活する中で、自分自身と向き合う力も养われました。バンコクには多くの情报や娯楽、人との出会いがあり、留学当初はその环境に圧倒されることもありました。しかし、そのような环境の中でも自分が何を大切にしたいのか、何を学びたいのかを考え続けることで、自分なりのペースで生活できるようになりました。周囲と比较するのではなく、自分自身の轴を持って行动することの大切さを学ぶことができたと思います。

言语を学ぶ、成长と课题

タイ语については、大学で2セメスターにわたり授业を履修しました。挨拶や日常会话の表现からタイ文字の読み书きまで学び、现在は简単な文章であれば読み书きができるようになりました。また、レストランでの注文や买い物、简単な道案内を闻くなど、日常生活に必要な基本的なやり取りができるようになりました。タイ语はゼロからのスタートだったため、大学で体系的に学ぶことで、复雑なタイ文字を理解できるようになったことは大きな成果だと感じています。

一方で、现地の人々の考えや価値観をより深く理解するためには、十分な语学力が必要であると感じました。特に社会问题や政治、将来についての话题になると、自分の伝えたいことや相手の考えを十分に理解できない场面もありました。留学を通して、语学は単なるコミュニケーション手段ではなく、现地社会を理解するための重要な键であると感じています。现在もタイ语学习を継続しており、次にタイを访れる际には、より深いレベルで现地の人々と交流できるようになりたいです。

东南アジアへの関心の広がり

留学を通して、东南アジアという地域に対する関心がさらに深まりました。留学前はタイという一つの国に関心を持っていましたが、留学中にベトナムやラオスを访れたことで、东南アジアという地域全体への関心が深まりました。同じ东南アジアであっても、政治体制や経済発展の过程、社会构造には大きな违いがある一方で、宗教や文化、歴史的背景には共通点も见られました。言语や文字の类似性、国境を越えた人々の移动などを目の当たりにし、一国だけを见ていては十分に理解できないことが多いと感じました。

ラオスのバンビエンにある狈补尘齿补测に登りました

将来への展望

今后は、タイだけでなく东南アジア全体の歴史や政治、経済について学び、地域全体のつながりの中で各国を理解できるようになりたいと考えています。

留学前は大学院への进学を第一に考えていました。しかし、留学生活を通して、社会课题を理解するためには理论を学ぶだけでなく、それぞれの立场から物事を见る経験が重要であると感じるようになりました。そのため、卒业后はまず民间公司で働き、公司が社会课题や地域社会とどのように関わっているのかを内部から学びたいと考えています。特に、公司が颁厂搁や事业活动を通じて社会にどのような影响を与えているのかに関心があります。

その后は大学院への进学も视野に入れながら研究を深め、将来的には国际机関や政府机関など、より広い视点から社会课题の解决に関わる仕事に挑戦したいと考えています。留学を通して得た「现地の人々の视点から物事を考える姿势」を大切にしながら、様々な立场を経験し、多角的な视点を持った人材として成长していきたいです。

后辈たちへ伝えたいこと

まず、留学に行けること自体が非常に恵まれた経験であるということを、実际に留学して强く実感しました。础滨鲍では全员が留学を経験するため、その环境が当たり前のように感じられるかもしれません。しかし、留学先で日本各地の大学から来た学生と交流する中で、谁もが一年间の留学の机会を得られるわけではないことを知り、自分がいかに恵まれた环境にいるのかを改めて感じました。

また、留学前に「何のために留学するのか」を考え、情报収集をしておくことをおすすめします。留学生活では想像以上に自由な时间があります。私は就职活动を1年遅らせることを决めていたこともあり、特に时间に余裕がありました。その分、目的がないまま过ごす时间に焦りや不安を感じることもありました。一方で、留学先には新しいことに挑戦したり、自分から飞び込んだりできる机会が数多くあります。授业の履修方法や学生団体、ボランティア活动、インターンシップなどについて事前に调べておくことで、留学开始直后から行动しやすくなります。一年间の留学は长いようであっという间です。留学期间を通して何を达成したいのかを考え、事前に情报収集をしておくことで、より充実した时间を过ごせると思います。

そして、留学先で筑く人间関係はとても贵重な财产になります。现地の学生だけでなく、日本から来た他大学の学生と交流する机会も多くあります。础滨鲍にいると、どうしても同じ环境や価値観の中で过ごす时间が长くなりますが、留学先ではさまざまな背景を持つ人々と出会うことができます。异なる考え方や価値観に触れることで视野が広がり、础滨鲍という环境を客観的に见つめ直す良い机会にもなると感じました。

留学は语学力を伸ばすためだけのものではなく、新しい环境に身を置き、自分自身と向き合い、多様な価値観に触れることで大きく成长できる贵重な机会です。ぜひ自分なりの目标を持ち、多くのことに挑戦しながら留学生活を楽しんでほしいと思います。

国际センターから一言

非常に実り豊かな、素晴らしい1年间になりましたね。今后の研究につながる新たな视点や、研究対象地域をさらに広げるきっかけを得られたことは、大きな一歩になったと思います。また、留学での経験を通じて卒业后の进路を见つめ直し、自身の未来と改めて真挚に向き合えたことも、これからの人生において素敌な収穫ですね。この1年间の経験や学びを粮に、これからの进路を力强く歩んでいかれることを、心から応援しています。